| 第1講座 『 聞く・話す 』 講師 大嶋栄子氏 |
■援助するということはどういうことか? @援助される人はどのような気持ちで何を期待して援助を求めてくるのか? A援助関係を形成するのに必要不可欠な原則とは何か? B援助関係そのものがいかにクライアントの問題解決に影響を及ぼす可能性があるか? ■バイステックによる援助関係形成における7原則 原則1)クライアントを個人と捉える(個人化) ・クライアントの問題に対する考え方、感じ方が違えば必要としている援助も違ってくる 原則2)クライアントの感情表現を大切にする(意図的な感情表出) ・物質的援助や有形のサービスを求めている場合でも、そこには深く情緒的要素が関わっている ・プロの援助職者→事務的な処理は行わず、いつもクライアントの隠れたニーズがないかに注意 を払い、クライアントの気持ちを表現できるような場を作っていく 原則3)援助は自分の感情を自覚して吟味する(統制された情緒関与) ・プロの援助職者に要求されること→その反応を言語化してクライアントに返すことが「援助的」で あるかどうか検討するというプロセスを踏む 原則4)受け止める(受容) ・相手の歴史・個性・生き方を理解しようとすることで生まれる ・自分と異なる価値観や人生観を持っていても、その人を拒否することなく、その人の「在り方」を 受け入れる ・受け入れ側(援助者)も人間であるので、相手の何に自分が反応していて受け入れられないの か、フィールドバックしてみることも大切である ・担当者を変える・契約を見直す・契約を解除することも想定する 原則5)クライアントを一方的に非難しない(非審判的態度=ジャッジしない) ・援助者が普段何気なく使っている言葉”こういう場合””普通だったら”などの脈絡のない言葉を 時としてクライアントは敏感に感じ取り、「非難された」と思うケースがある 信頼関係をいかに作るかが大切である 原則6)クライアントの自己決定を促して尊重する(自己決定の原則) ・援助者はクライアントが「自己決定」していくのに必要な情報を十分提供して、クライアントが見 落としている現実があれば、それを見てもらうような話し合いを持つ ・クライアントの問題の解決に最善の方法を援助職者とクライアントが納得できる形で試した後 で、最終決定を下すのはクライアント本人であるというのが「自己決定の原則」である 原則7)秘密を保持して信頼感を醸成する(秘密保持) ・基本的には秘密保持して信頼関係を作るのがベストである ■7原則を基本にして自分に置き換える 境界線(バウンダー)→自己認知(自分を知る) |